朝鮮族舞踊
朝鮮族は韓国と北朝鮮を除いて、アメリカや中国の吉林省延辺朝鮮族自治州、黒竜江省や遼寧省などに多く暮らしています。
水田耕作の古い民族で、農作業生活から生まれた踊りが多いと見られる。朝鮮族舞踊は「呼吸の踊り」と言われるほど、呼吸を大事にしていて、格調高く、優美であり、繊細で奥ゆかしい民族気質が表われている。
朝鮮族は「歌舞(歌と踊り)の民族」と言われるほど、少数民族の中でも舞踊文化が豊富な民族です。
代表的なのは「農楽舞」で、農楽舞 のなかでよく知られている「象帽舞」が祝日の式典などでよく披露される楽しい踊りとともに色とりどりの帽子がゆれ、
また、杖鼓舞は敦煌北魏(公元386~534年) の壁画にも類似の杖鼓を叩く情景が発見され、とても悠久の歴史を持つ民間舞踊です。女性の舞踊手たちが杖鼓を肩に掛けて舞い、朝鮮族舞踊の古典的な舞踊として扇の舞と共に、朝鮮族舞踊の主要レパートリーとして受け継がれています。
扇舞の特徴は、何と言っても羽で装飾した扇の舞いといえます。両手に持った扇を巧みに使って波打つ様子を表現したり、花びらが震える様子を表現したりといろんな扇の動作を取り入れて見せてくれる。
そのほか主な朝鮮民間舞踊は、仮面舞、剣舞、扁鼓舞、扇舞、拍打舞(叩き舞)などがあります。
※2015年公演作品「アリラン」
「アリラン」は、朝鮮民族の代表的な民謡であり、「私の旦那様」という意味です。